田舎暮らし読本
NPOの活動およびお客様を通して気付いた事などをまとめました
①移住はレジャーではなく、生活である事を忘れないでください。
②地方と都市部での生活は真反対だと思って下さい。都市 地方
自己中心的 ⇔ 先ず他に迷惑が掛からないか考える 他を干渉しない ⇔ 干渉し合う事による安全・安心 目と目が合ったら気をつける ⇔ 目と目が合ったらまず挨拶 道路交通法違反でなければ対向車がいても狭い道でも直進する。 ⇔ 対向車がいれば、先ずすれ違う所を決めて相手が通り過ぎるまで待つ。 ③地方の行事には率先して参加しましょう。
都市部にはない、おてんま(苦役)という行事があります。
例えば、水路ぶしん、道ぶしん、道路・池などの草刈など。
都市部においては、税金という形でお金で処理されていることが、田舎では住民自らの手で苦役としてあります。
当然出るべき日に出なければ、「出不足」という形の罰金もありますが、お金で処理するのは止むを得ない場合のみで、事前に連絡がありますのでスケジュールに入れておきましょう。
苦役の時には、バンダナなど目立つ服装はしない方が無難でしょう。例えば、作業服上下にタオルと帽子などで!
楽しい行事もあります。例えば、盆踊り、花火大会、川での魚すくいなど、遠慮せず積極的に参加して下さい。友人・知人が増えていろいろと楽しいことが!④都会人ぶらないよう気をつけて下さい。
例えば、こういう事は東京では無かった等と言いますと、田舎の人は都会者というレッテルを貼ってしまいます。以後は全てそういう目で見られてしまいます。
何事も謙虚に聞く耳を持ちましょう。⑤わからない事が有ったら地元の人に聞いて下さい。
どんなことでも結構ですので、わからない事は地元の人に聞いて下さい。田舎の人はとても親切な人が多いです。細かく教えて下さいますので、わかりましたら「ありがとう」をお忘れなく、次回からは友達になっている事でしょう。
⑥誉め言葉は地域密着の秘訣
畑で野菜を作っている人を見たら、先ず挨拶(こんにちは)。それから相手が手を休めているようであれば、栽培している作物をとにかく誉める(立派、大きい、綺麗etc)。次に(大変ですね)などと労をねぎらうことです。次回会ったらよい知人となっていることでしょう。
収穫期に作物を誉めたら、一つ持っていてくれと言われることもしばしばです。⑦住みやすい地域は自分が作り出すものです。
不退転の気持ちを持ちましょう。自ずと言動も変わります。
権利を主張せず、相手を思い遣れば自然と地域に溶け込めるはずです。
お客様意識を捨てましょう。都会の方にありがちな、上から見下ろすようなお客様意識100%むき出しトークは、田舎の人には受け入れられません。例え有料のサービスを受けても「ありがとう」の一言を。⑧田舎に暮らすイコール別荘暮らしと思われる方が異常に多いようです。
海抜1,000m以上の山林地帯は都会人の憧れのようですが、現実は夏ばかりでは有りません。むしろ冬期の方が長いのが信州です。移住地の海抜選定にも注意して下さい。
信州において1年を通して住み易いとされるのは、海抜700m上下70~80mが最も快適なようです。
年は取るもの、若くはなりません。景観も重要ですが、病院・スーパーなど利便性も忘れずに。
日照り、水道水をチェック項目に。水道水は全て同じではありません。湧水水源の水道が一番!命を作る水には注意して。⑨農業に就業したい方が多いようですが?
年金生活まであと5年。その間田舎暮らしに農業をと思われている方が多いのですが、農業は機械化されたとはいえ、大半が人力による作業が中心です。経験が無い方、有っても遠い昔、子供時分に手伝ったという人が多い様ですが、プロの農業は恐らく無理だと思われます。農産物加工など、関連の仕事ならば安定していて良いのでは?例えば漬物工場など!
農園、菜園をマンションのプランター栽培と考え違いしている方で、市民農園をされたい方へ。畑仕事は草との戦い。まずは、100㎡位からトライしてみては如何でしょうか?存分に戦えます。途中で投げ出されますと隣接の方に大変迷惑を掛けてしまいます。⑩移住前に住みたい地域のチェックと就職場所のチェックをしっかりと足場を固めてから決めて下さい。
現在している仕事を活かせる職場が田舎に有るか無いか。
移住地域の医療施設の充実度をチェック。
田舎生活をエンジョイできる知識と自分の体力もチェック。
相談出来る人・より処となるNPO又は行政をしっかりキャッチ!移住することは難しいことではありません。
心構えの問題だと思います。
一つに謙虚さ、
一つに目的の絞込み、
この二点だけしっかりしていれば多く悩む事もありません。
多くを望んでも結局一つも実現できなければ、意味の無い事では有りませんか。
田舎に住むことイコール多くを捨て去ることだと思っているのは私だけでしょうか。
移住のポイントにしてみては如何でしょうか。
矛盾するようですが、得る物は大きいと思います。
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